1 開催日時

令和7年4月17日(木) 午後6時30分~午後8時42分

2 開催場所

防災センター302・303会議室

3 出席者

委員  加藤会長、市川副会長、馬場委員、梶川委員、富永委員、毛塚委員、細谷委員、岸田委員、平見委員、大塚(直)委員、小西委員、大塚(隆)委員、稲葉委員、豊田委員、藤具委員
 

事務局 冨田子ども家庭部長、山口子ども若者政策課長、中村子ども発達支援課長(兼)教育部教育支援課長、三宅児童育成課長、松倉教育部理事(兼)指導室長、西村企画政策係長、梶山企画政策係主事、一般社団法人TOKYOPLAY

4 欠席者

山本委員

5 傍聴者

3名

6 議事内容

  1. 会長・副会長の選出について
  2. (仮称)子ども条例検討ワークショップについて
  3. (仮称)子ども条例(案)について
  4. その他

7 配布資料

  • 令和7年度第1回 アジェンダ
  • 資料1-1 令和7年度狛江市子ども・若者・子育て会議スケジュール
  • 資料1-2 (仮称)子ども条例検討ワークショップの構成案と概要
  • 資料2-1 (仮称)子ども条例(案)について
  • 資料2-2 人権を尊重しみんなが生きやすい狛江をつくる基本条例(参考資料)※再提示
  • 資料2-3 人権を尊重しみんなが生きやすい狛江をつくる基本条例 逐条解説(参考資料)※再提示

8 会議の結果

 

 委嘱状の交付、自己紹介

◆議題1 会長・副会長の選出について

 互選により会長は加藤委員、副会長は市川委員に決定した。

 

◆議事2 (仮称)子ども条例検討ワークショップについて
◆議事3 (仮称)子ども条例(案)について

〇事務局より資料1-1、1-2、2-1の説明

【会長】

 条例の前文の大人のメッセージ等とリンクさせつつ、このワークショップの内容をどのようにしていくのが良いかをまず議論していきたいと思うが、意見等あるか。

【委員】

 前文で大人から子どもへのメッセージを実際に入れている自治体や子どもの条例に関わらず、当事者の声を前文に入れている条例等はあるか。

【事務局】

 子どものメッセージを入れている自治体はかなり多くあるが、大人から子どもへのメッセージは単独ではなく、大人と自治体がセットで、大人と区・市の責務としている傾向が多いと認識している。

【委員】

 大人からのメッセージとしたときに、大人という広い対象から子どもへのメッセージという形になるので、一般市民からするとその意見は違うのではないか、という声が出るのではないかと思った。

【委員】

 国立市の子ども基本条例は、前文を子どもへのメッセージとして始めている。豊島区も最初子どもへのメッセージで始めており、近隣の自治体でも子どもへのメッセージとして始めているところはあるように思う。この条例はやはり子どものためのものであるため、子ども自身が読んでみようと思えるような条例であるべきであろうということと、この条例は大人の責任によって制定されるものであるため、大人からのメッセージというものはあって良いのではないかと思った。なおかつ、それは前文の冒頭にきて良いのではないかと思う。

【委員】

 大人から子どものへのメッセージはとても必要だと思うが、これを読んだ市民が大人って誰?どうやって決めたの?ということをどのように説明できるのか、そこをきちんと押さえた上で載せる必要があると思う。慎重にいかないと私たちの意見が聴かれてないという反発も出てくるのではないかとアンケートを読んでいて思った。

【会長】

 今の点も踏まえて、ワークショップをどのようにしていくのが良いか考えていく必要がある。あるいは来ていただけない方たちに届くように情報を伝えていくには、どうしたら良いかというのも合わせて考えていけたら良いと思う。ワークショップにいらっしゃる方は、情報や関心がある方たちということが前提になるため、そこも踏まえながら考えていかないといけないと思う。

【委員】

 ワークショップに来ていただいた方の意見をまとめるということだと、大人からのメッセージはワークショップに来てくれた人という理解になるか。

【会長】

 声を聴けるとすればそうである。

 先程のお話であれば、ワークショップに出すのであれば狛江市としてはある程度メッセージを作った上で、提示するというイメージか。

【事務局】

 たたき台をある程度作った上で提示しないと時間的にも難しいとは思う。先程意見もあったが、前文の下に狛江市から子どもたちに向けてのメッセージがある。それを踏まえて、必要性も議論していただければと思っている。

【委員】

 前文なので誰から誰へというそこまでの発信はなくても良いのではないか。狛江市のメッセージに加え、今までのワークショップやこれから行うワークショップの中で良い表現をぜひ掲載したい。インパクトのある表現をここに置いて、後文と同じように一つまとまった状態で掲載して良いのではないかと思う。

【会長】

 ワークショップで出てきたものを狛江市のメッセージと合わせてということか。

【委員】

 そうである。前文の狛江市のメッセージやタイトルをなくし、この条例に対して、子どもたちに向けてこういう思いで作っていますよという前文はいかがかと思う。

【委員】

 私もわざわざ主語を置かなくても良いのではないかと思う。また、後文についても否定的な意見やそういった部分を網羅できるような内容が書かれているため、そんなに気にしなくても良いのではないかと感じている。ただ、何回か言っているが、子どもでも読めるように、やはりルビを振っていただけたらと思う。

【会長】

 先程の意見をベースに考えると、新たにメッセージを考えるというよりは、狛江市のメッセージについてどう思うか、という聴き方でも十分かもしれない。そこに大人のメッセージをプラスしたい言葉が出てくれば、そこを広げていくというのも一つと思うが、そのようなイメージで良いか。

【委員】

 そもそも条例という言葉自体が硬いため、子どもが見ることはない。それよりもこんなことが書いてあるというのがタイトルや前文に出てくると子どもたちにとっては嬉しく思うのではないかと思う。

【会長】

 大人も同じで手に取ってもらえる仕組みも考えていく必要がある。参加してもらう中で、自分たちの声がどういかされているかが見える形が理想なのかと思う。

【副会長】

 条例を市民の意見を聴かずにただ作ったのではなく、狛江市の大人たちも一緒に作ったということを訴えたいというのがあったかと思う。大事なところだと思うため、前文でそれを強く印象付けるのか、それともこれから先のワークショップ等で市民も一緒に作ったということをどのように形にしていくかが大事になってくるかと思う。

【委員】

 もともとここの前文の事務局の案では子どもと大人のメッセージしかなかったと思うが、最終的に決めるのは議会かと思っていたので、議会のメッセージを追加し、たたき台を作った。事務局側で狛江市のメッセージへ変わっており、議会というのが少し薄まってきた。大人のメッセージと合体しても良いという考えもあるようであれば、それでも良いのかと思う。

 話の進め方として、大人のメッセージはワークショップで出た意見を入れるという発想にするのであれば、ここで決めていくということで良いのではないか。ワークショップで反対意見を含めた色々な意見も出るかもしれない。そういうことも踏まえて、具体的な内容は考えざるを得ないのではないかと思うため、あまり今の時点で大人のメッセージの狛江市の案を出すというのは現実的ではないと思う。狛江市のメッセージを大人のメッセージとして採用するという発想で、ワークショップでそれを提示しながら意見を求めても良いと思うし、もっとフラットに聴いても良いと思う。やり方を決めて、あとはその結果をまとめるのような流れでも良いのかと思う。

【会長】

 ワークショップの募集の仕方について、条例の中の、大人からのメッセージを検討するものであるということを具体的に伝えて募集をするのか。目的がはっきりした方が良いということと、市民の方たちに分かってもらえるような形で開催した方がより良いと思ったがどうか。

【事務局】

 まさにそのとおりで、どのように広報をかけ、どのように巻き込んでいけるかということはとても大事なところである。市の広報やホームページ等、周知できるところは行うが、チラシの中身やタイトル、メッセージが重要だと思っている。他自治体の事例だと世田谷区のように子ども条例検討プロジェクト、とチラシで出しているようなところもある。

 最初にメッセージをどう書くかがとても大事になってくるため、そこもご意見をいただきたいと考えている。

【会長】

 どのように公募していくかについて、意見や質問等があればいただきたい。

【委員】

 公募の仕方の前に、メッセージのところについて、この条例自体が子どもへのメッセージに当たるのではないかと思う。他自治体の条例の前文等いくつか見ても、この条例の中身を子どもに分かりやすい言葉で伝えることを子どもへのメッセージとしている自治体がいくつかあるように思う。こういう権利があるということを、子どもにも分かりやすく要約するようなものが前文に来て、それが子どもへのメッセージに当たるのかと思う。そのため、ワークショップで新しくメッセージを募集するよりも、この条例の内容を子どもに分かりやすく伝えるということでも良いのかと思う。

【会長】

 条例を子どもたちに向けて作るときのポイントのようなものも入れていくと良いかと思う。

【委員】

 条例について、大人が読むものと子どもが読むものを別に作る等、そのような案はあるのか。

【子ども若者政策課長】

 条例としては一つで考えている。先程ルビの話もあったが、やはり条例であり市の例規の中での位置付けがあるため、体裁は他のものと同じようにし、まず一般的な条例という形で作るべきではないかと思う。ただ、それだと伝わらなくなり、読まないということになりかねないため、その部分を逐条解説で子ども向けに読みやすいもの を作っていくという作業が必要になる。

 どうしても子どもが読みやすいものを作ってしまうと、大人が読みづらいと思う。例規としては、大人が読みやすいものを作っていく必要がある。

【会長】

 あえて分けて作る必要はないかもしれないが、例えば第6条や第7条に書いてあることに対して、子どもたち向けの一行があっても良いかもしれない。

【委員】

 学校教育要領に解説があるように子ども条例の解説という、子ども用と大人用のQ&Aのようなものがあると良いと思う。子ども向け、大人向けそれぞれの解説書の末尾等につけると、それぞれ活用されていくようなイメージがある。

【委員】

 児童養護施設等で配っている子どもたちの権利ノートのような形で、学校等で配布するのが面白いかと思う。

【委員】

 狛江市のメッセージに該当する部分を書いたアイディアとしては、子どもの権利条約もこども基本法も、子どもの権利があるということを言っており、その背景にある理念のようなものをここで書くということを考えている。今回の条例案ではカットされているが、子ども観の転換の考え方がある。他自治体で子ども観の転換について書いている条例があまりないため、それを書いたら良いのではないかと思う。

【会長】

 これについてはカットというよりは、子ども条例の手引きのようなものを作る中で、今の観点が盛り込まれるような、別のエッセンスとして残しておいていただけたら良いかと思う。そうでないと、最初に意見があった、子ども条例や子どもという存在に対する差別感や誤解をしている方たちの理解を得るのが難しくなってくると思うため、その発想の転換という意味でも必要になってくるかもしれないと思う。

 ワークショップに関しては、大人からのメッセージを確認しつつ、狛江市のメッセージと合わせて、ある程度形作れるように意見を聴くというところで、TOKYOPLAYがポスター等を作るという形でよろしいか。

【事務局(TOKYOPLAY)】

 ポスターやチラシについて、条例の名称が(仮称)子ども条例となっているため、このタイトルがもう少し見えている方がありがたい。例えば子ども条例について考えようなのか、まだ決まっていないのであれば、子どもの権利について、今大人の人たちが考えているよという作品的なタイトルにしなければならないのか。どのような書き方が呼びかけやすいのかということをいただけたら嬉しい。

【委員】

 子どもの権利条例、そのままが一番良いと思う。理由は子どもだけでなく、大人も権利とか強い言葉に反応してくれており、シンプルなのが一番伝わりやすいと思う。

【委員】

 子どもの権利条例と出すことについて議論や検討が必要であれば、子どもの権利について考えようというようなことを書いておいた方が良いと思う。(仮称)子ども条例としたときに、それをいつ検討し決定するのか、どのような経緯で誰が決めるのか等、その当たりがわからない。

【事務局】

 狛江市として子どもの権利条例という名称がいけないということは考えてはない。何度か資料を提示しているが、人権を尊重しみんなが生きやすい狛江をつくる基本条例で、人権に関する条例が既にある。子どもの権利条例としたときにこの下に入るような形の立てつけにもなりかねないため、その部分の整理が必要である。

【子ども家庭部長】

 子どもの権利条例という名称がいけないということでは全くない。ただ以前のWEBアンケート等で、やはり権利ということに対して、反応する方が多くいると感じている。ただこの会議で議論し、その方がシンプルで分かりやすいということであれば、会議として提案していただいて結構である。先程話があったとおり、人権条例がまず先行してできていて、子どもの権利条例としてしまうと、人権条例の下に紐づくものというように捉えられかねないという危惧はあると思っている。どちらが上下というのはあまりここの場では考えなくても良いのかと思う。

【会長】

 会議としては、子どもの権利条例についてというような言葉でワークショップの募集をかけるという形でお願いしたい。

【委員】

 ただ、この会議で決まったことを市長に投げて、それが通って初めて正式名称になるため、仮称はつけないといけないと思う。

【子ども家庭部長】

 前に仮称とついている方がややこしい。条例案という形でよくやっており、市としてどうするかを決めて、パブリックコメントを踏まえ、最終的に市として判断して議会に提案する。最初に仮称と入れて、ややこしくなるようであれば案としていただければと思う。

【会長】

 今、狛江では子どもの権利条例を作っています、というところを先に書き、そのためにご協力を、というような呼びかけ文でも良いと思う。そうすれば、案や仮称をつける必要ないのではないかと思うため、そのようなことをたたき台にしてご検討いただきたい。

【事務局】

 TOKYOPLAYから先程説明があったがワークショップの内容について、何か気になる点があればご意見いただきたい。

【副会長】

 第4回について、合同ワークショップであるが、子どもが20名で大人が5名で良いのだろうかと思った。

【事務局(TOKYOPLAY)】

 4回目に参加しているのは、もともと子どもだけという話があったが、フィードバックが大切だと思っている。4回目については、一般募集で、例えば子どもと大人それぞれ20名ずつとのやり方もあったが、大人のパワーバランスというものが大いに出てしまう。

 ヒアリングに当たり、大人と子どもの人数の割合について、子どもが6人いると、大人が2人までが上限というように普段ワークショップでも行っており、それくらい大人の数が増えると子どもが意見しづらくなるというところがある。

 また、一般の大人が参加したときに、子どもの安心安全な環境でヒアリングすることが難しくなってしまうため、そこは徹底して避けたいと思っている。しかし、大人の方たちにも参加してほしいということも、市と話し合っており、例えば委員の方々がファシリテーターと同席で参加し、子どもたちとグループで話し合うということは可能なのではないか、という話が出た。あともう一つは、1回目に参加した大人の方の中で興味がある方がいれば、4回目にも参加してもらうことは可能かもしれないという話をしている。そのため大人の枠が10名程度まで膨らむ可能性はあると考えている。しかし、最優先は子どもの安心安全な環境ということを守った上で、大人の部分を増やせるかは悩んでおり、改善の余地があると思っている。

【会長】

 先程、4回目は公募はしないとなっていたと思うが。

【事務局(TOKYOPLAY)】

 4回目は公募はなしでいこうと思っている。そのため、基本的には子どもの総数が多い状態で、委員や1回目の参加の中で興味のある方で、と思っている。仮に1回目に参加した20名の大人全員が参加したいとなったときには、大幅に改善の余地がある。そのような場合には、子どもだけ、大人だけのグループで分けて、大人と子どもでのグループ同士での意見交換のような形はあるのかという想定は少ししていた。

【会長】

 その当たりについてはヒアリングのことを踏まえた上で、枠組みを考えているということか。

【事務局(TOKYOPLAY)】

 そうである。1回目のテーマによって4回目も変わってくるだろうと考えている。

【会長】

 そうであれば主に1回目のワークショップでメッセージを確認するというところが固まってくればやりやすいということか。

【事務局(TOKYOPLAY)】

 そうである。

【会長】

 次に、条例の内容について意見等あればいただきたい。

【委員】

 きれいな表現でまとまった内容にしていきたいと思っている。他自治体の内容を総合的に考慮しながら、うまい書き方にしたい気持ちにどうしてもなるが、子どもの権条例自体の目的が子どもの意見表明権や、子どもの意見を聴いた上での子どもの最善の利益を考えて作ることである。そういう発想が失われてしまうと、ただうまい条文を要約して作っているだけになってしまい、面白みがない内容になってしまうのではないかと思った。

【委員】

 子どもが権利の主体であることや子ども自身に権利があることが、前文や第1章、第2章あたりを見て、子どもにすっと入ってくるのかが疑問に思っている。例えば、狛江市のメッセージのところで、最初は子どもの権利条約について書かれており、その後は自分を大切にしてほしいと思っていますということと、他の人の権利も大事にしてください、ということが書かれている。子どもに権利があるというより他の子の権利を侵害しないように、という印象を持ってしまい、まず子ども一人一人に権利があるということが伝わるような形で、特に前半部分を変更できたら良いと思った。

【委員】

 条例や条約は東京都でも国連でもあるため、なぜ狛江市で改めて必要なのかというのが伝わると良いと思った。第14条のいじめの防止に関して、狛江らしさというか、双方の子どもの話や言い分を聴いて、寄り添いながら解消に努める等と書かれていた方が狛江らしくなると思う。また、第19条の子どもの貧困の防止について、今だと貧困だけではなくヤングケアラーのことも多く取り上げられているため、例えば家庭で抱えている困難のために、もしくは貧困や家庭環境から生じる、とする等、少し言い換えがあった方が良いと思った。

【委員】

 第14条のいじめの防止について、狛江市のいじめ防止基本方針には、暴力を振るうことや悪口を言うことだけではなく、不作為も含めて禁止することが出ている。傍観者にならないということも含めて、不作為ということも言っていくと、基本方針とも整合性が出てくるかと思う。

【会長】

 第22条の相談・権利擁護について気になっている。相談がなくても困ってなくても、子どもは意見を言って良いと言っているため、このタイトル自体がどうなのかと思った。子どもの声をいかす仕組み、のようにして、子どもたちは意見を自由に伝えることができて、それを大人が聴く準備があるという意味合いでここが書かれていると良いと思う。子どもたちが行政や相談窓口に相談することはまずないと思うため、相談に限らず、気になることを聴く窓口があることが伝えられたら良いと思う。

【委員】

 条例を作るに当たり、相談窓口は新たに設置するのか。専門の窓口が常に開かれていて設置されるのであれば、この条例にその名称とともに組み込んだ方が良い。

【会長】

 体制を整備します、と書かれているがこれから整備する予定ということで良いか。

【子ども若者政策課長】

 そこがとても難しい問題だと思っている。やはりそのような機関を市として常設するとになると、狛江市の規模で何人での体制が組めるかということも出てくると思う。また、例えば24時間相談を受ける機関を市で作ることは費用的な面もある。世田谷区では子どもの人権擁護委員が3人いると思うが、世田谷区は子どもが狛江の10倍いて3人であり、比率だけでいうと、狛江の規模では1人で対応するのかという話になるが、1人で全部抱えるのは非現実的であり、2人でもずっと対応するのも難しいのかと思う。そういった点については、市だけだと難しいと思うため、民間団体等と協力し、まず一時的な相談を受けてもらう等、仕組みは考えていきたいと思う。

【会長】

 そのイメージがまだ固定化されていないため、この会議で議論していくということか。

【子ども若者政策課長】

 そうである。どこまで必要かというところは議論していただければと思う。

【会長】

 子どもオンブズマンのような形で、常設というよりは問題が来て対応しなければいけないときに依頼をするようなものでも良いと思う。

【委員】

 常設の窓口ができないのであれば、子どもたちがいつも使っている児童館や公民館等、子どもが身近に感じている人に相談し、その人が窓口につないで相談できるようにする等、工夫しながらできる方法を考えられると良いと思う。

【委員】

 第22条の書きぶりだと、権利擁護機関を設定するかのように読めるため、整備するように努力しますとする等、内容を修正しないと実態が変わってきてしまう。以前も言ったが、今、子どもの権利条例を作ったら、権利救済機関を作ることもセットで考えられているため、それをやらないというのあれば、そのような評価を受けることは間違いない。

【会長】

 今の議論は二つで、救済の窓口をどこか作るという話と、あとは日常的に子どもの声を聴くことに関して、子どもたちはいつでも声を上げて良いのだよと、ここで書いておいた方が良いということだと思う。それが先程の意見にあったような子どもに身近なところでいつでも声が聴ける体制を作るように、大人は努力するというような宣言でも良いと思う。

【委員】

 目玉になるようなことがあると良いと思っている。先程の子ども観の転換を書くことや、子ども議会をもう少し面白くすること、ボール遊びを書くこと等、そのようなことがあると良いなと思っている。子どもの意見を聴いて、意見表明権を保障することと、子どものための最善の利益を考えるという観点からすると、そのようなことが入った方が子どもの意見を聴いて、それがここに盛り込まれた、ということになると思う。表現についてもあるが、これを入れましたのような、そういう面白いものがほしい気はする。

【事務局】

 アウトリーチヒアリングのフィードバックの資料について追加で送付したが、フィードバックの資料を今有志の会で検討しているところである。先程からもお話があったが、ヒアリングした内容についてのフィードバックの資料はとても大切で、どういった形で書くと子どもたちに届くかというところを考えながら、今回、加藤会長に調整いただき、ぷるすあるはさんにイラストを書いていただく形で進めている。その中で最初にタイトルについて特にご意見いただきたいところである。

【会長】

 ヒアリングで子どもたちが寄せてくれた、たくさんの声を聴きっぱなしにしてしまうのではなく、聴いた結果、こんな成果物ができたということを子どもたちに届けたいということが一番である。他自治体でやっている経緯がなく、狛江市が初めてということをTOKYOPLAYの方からもご説明いただいた。子どもたちが実際見るものであるため、イラスト等にこだわりながら、狛江市がやっていることを分かってもらうためのリアクションブックのような形で作成する。6月14日に開催予定の1回目のワークショップで使用したいと考えており、それまでに製本して使えるような状況にしたい。

 構成については子どもたちの声がページの中で紹介されている。委員の方にお願いをしたいのは、その声を聴いてどのように思ったかをワンセンテンスで返すというラリーをこの本の中でもしたいと思っている。短いセンテンスの中で思いが伝わるようなうまい言葉を考えてもらうという作業がこれから待っているというのも申し伝えておきたい。

【委員】

 みんなの声で狛江が変わるのキャッチコピーを昨年度決めたため、このままでも良いのかと思う。

【委員】

 現時点でのイメージとしては、このリーフレットにすることを「形にします」と言っているのか。

【事務局(TOKYOPLAY)】

 これはあくまで途中であり、子ども条例を作っていくための途中経過のプロセスを子どもに聴いていて、その段階でこういった声を狛江市の人たちに届けたよ、そして、狛江市の人たちはその声をもとに今考えてくれているよ、そこまでのプロセスを子どもたちに見せるためのフィードバックの資料である。そのためこの資料を見れば狛江市の子ども条例が分かるというものではなく、あくまで途中経過のものをお返しするというものになる。この声をもとに今変えようとしてくれているよというのが、ニュアンス的な意味では正確なのかと思う。

【会長】

 このフィードバックのリーフレットについての発行元は狛江市ということか。

【事務局】

 そうである。

【会長】

 最後に市長が登場し、コメントもいただいて、自分たちの声が行政の中に届いて、市長までコメントをしているというのが可視化されるのが、このフィードバックの目的であるとなったときに、タイトルがどうかということである。

【委員】

 キャッチコピーはずっと貫いた方が浸透するため、貫いた方が良いと思っている。このリーフレットは途中経過で、フィードバックであることが分かるサブタイトルを、そこにつけるのが良い。

【会長】

 タイトルに関しては、みんなの声で狛江が変わるで良いか。

【委員】

 みんなの声で狛江が変わるということと、子どもの権利条例は、子どもたちは結びついているという前提なのか。つまり、ヒアリングするときに、子どもの権利条例を作りたいから、話を聴いているという前提ということで良いか。そうであればやはり子どもの権利条例というフレーズも合わせて言ってそこに向かっていることが分かった方が良いと思った。狛江という言葉と子どもの権利条例というのは、そのために発信しているんだということで、それを聴いた子たちができたねと言っていただけるという方が良いのではないかと思う。

【委員】

 みんなの声を聴きました、とすると聴いた結果が残ると思う。聴いた報告なので、そこが分かると良いかと思う。

【委員】

 東京都でTOKYOPLAYが行ったヒアリングの報告書は「子どもの居場所で聴いた声」だったと思う。狛江が変わるというニュアンスは良いと思うが、サブタイトルとしてはそのようなものも良いのかと思う。吹き出しで、子ども条例のために子どもの居場所で聴いた声、や狛江の子どもに聴いた声、は良いかと思った。

【委員】

 サブタイトルは子どもの権利条例の今、とかはどうか。

【委員】

 意見を聴いた上で、それを踏まえて今作っているということが伝わった方が良いと思う。話を聴くよと言われて話をしても、結局何も変わらないという今までの歴史的結果があると思う。そうではなく子どもの声を聴いて市として変えていっていることが分かった方が良いと思った。

【会長】

 子どもの権利条例の今ここ、のような今の地点が分かるものも一つだと思うし、子どもたちが食いつくコメントの方が良い気がする。

【委員】

 先程意見があった、どこどこで聴いた声、という方がストレートで良いと思う。

【会長】

 この冊子の趣旨と条例制定の意義というのは各ページにある。聴いたということを前面に出すか、子どもの権利条例を前面に出すかというところの二択かと、議論を聴いて思ったがいかがか。

【委員】

 先程子どもの権利条例と結びついているのかという話があったが、やはりまだ結びついてない方もいるため、権利条例というところは打ち出した方が良いのではないのかと思う。

【会長】

 ロードマップが入っており、現状ここ、と書いている。サブタイトルは聴いたということを主にするか、子どもの権利を前面に出すかというところはいかがか。

【委員】

 メインがみんなの声で狛江が変わるとタイトルに出すのであれば、サブタイトルは違う言葉を使い、子どもの権利条例と入れた方がスマートだと思う。

【会長】

 では、それをベースにご検討いただきたい。その他意見はあるか。

【委員】

 先程意見があった、狛江らしさというのはとても大事だと思っている。当たり障りのない条例を作ったというのではなく、狛江市が力を入れていると市民に伝えるためには、条例を作るだけではなく、実際こうしますという何かがほしい。子どもの声を日常的に聴けるお金のかからないシステムを考える等、条例とセットでやるぞという意気込みが見せられると良いと思う。

 

◆議題4 その他

○事務局より次回日程の説明

【会長】

 その他意見等なければ、以上をもって会議を終了する。

 

-閉会-